歯と口のデジタル博物館

歯の神様

歯科医師がいなかった当時、最後はやはり『神頼み』でした。全国的に知られている歯痛や悩みを祈願する神社・仏閣・石像はおおよそ300ヶ所くらい存在していると推察されています。宮城県では、NHK大河ドラマ「真田丸」で登場する片倉家の居城となった、白石市。

浄土宗当信寺境内の石仏が名勝真田幸村の娘、阿梅の墓があり、当地で歯の神様としても祀られています。右手を頬にあて、首を少し右側に傾け、片足を組んだ姿は、いかにも歯痛に悩んでいるように見え、この地方の人々は歯痛を治してくれる仏様として、石仏の一部を削り取って痛む歯につけると治ると伝えられています。

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大崎市にある「歯の神様」

大崎市にある「歯の神様」 大崎市古川宮沢桜の目又戸に「箸の神社」が「歯の神様」として存在しています。 周辺の人々からは「はしめっつっぁま」(「箸の明神」)と呼ばれ親しまれ、守られてきたようです。

「社寺録 宮澤村」のなかに社司石母田頼至記述の「神社御由来調査書」の頁があり、その陸前国栗原郡宮澤村之部に「箸之神社」が記述されています。それによると「同区内(宮澤村之内櫻目)ニ在リ叢祠存ス所祭北極星也世人口中之煩ヲ祈レバ必證了報スルニ麻柄ノ箸ヲ納ム故ニ箸之神社ト称ス六月十日祭日也社地八坪民有地」と記載されている。これによると、祭神は北極星、歯痛が治った後には「麻柄の箸」を奉納していたようである。  

(大崎歯科医師会史より)

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箸の明神(大崎市古川宮沢)

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